古くから梅の産地として知られる新潟市江南区亀田地区で「かめだ梅の陣・梅まつり」が3月16日に始まり、見頃を迎えている。
同地区の梅は「藤五郎梅」と呼ばれる食用梅。江戸時代の終わりごろ、旧亀田町の青果問屋、宇野藤五郎が観賞用に植えていた梅の実を市に出したところ「果汁が多く、肉厚で大玉」と好評を得て、藤五郎梅と呼ばれるようになったという。今では亀田町の特産品として知られる。
現在の栽培農家は53戸、栽培面積は約6.5ヘクタール(東京ドームのグランドの5倍の広さ)で、約2500本が植えられている。収穫時期は6月下旬~7月上旬で、年間出荷量は約60トン(2016年)。
期間中、江南区役所発着で梅畑を巡る散策コースを設定。行程は約1.8キロで、所要時間は1時間程度。付近の商店街では藤五郎梅を使ったオリジナルスイーツを販売するほか、地元の織物である亀田縞も展示するなどして、地域の魅力を発信する。
3月31日まで。