国の重要文化財に指定されている旧新潟税関庁舎の一般公開が1月12日、再開された。平成28年度から耐震改修工事のため休館していた。
旧新潟税関庁舎は開港5港(新潟・横浜・函館・長崎・神戸)の中で唯一現存する税関庁舎で、完成は明治2年。日本建築技術で洋風をまねて建てられた「疑洋風木造建築」で、棟屋、アーチ状通路、なまこ壁、きんちゃく型ガラス窓、青波模様のれんがなどが特徴。1966(昭和41)年までの約100年間、税関業務に使われてきた。
新潟開港150年を迎える今年、開港場新潟を象徴する旧新潟税関庁舎を会場に、この度の耐震改修工事で施された内容や重要文化財・史跡としての価値、その特色などをパネルで紹介する企画展も同時に始まった(3月17日まで)。
12日には記念イベントが開かれ、鏡開きなどのセレモニーが行われたほか、中央部の棟屋を一日限定で特別公開し、多くの市民でにぎわった。